今回は,走時曲線とモホ面がメインですが,まず解説動画を見てください。
さらに,アニメーションをつくりました。
これらを参考にして,走時曲線を描く課題にとり組んでみてください。
さて,このように地表から深さ4,50kmの範囲で,地震波速度の不連続(モホ面)が明らかになったわけです。
これはその場所の性質が,ひいては物質が異なっていることが示されことになります。すなわち岩石の種類がことなるという話になります。
今回の課題2で,その岩石が(動画で)示されています。中学時代にも火成岩の分類で出てきたと思いますが,
かんらん岩(橄欖岩)は初めてかもしれません。地表では普通お目にかかれない,モホ面の下のマントルを構成する岩石です。
密度の計算をするのはできると思います。ただ,本当は手にとって重さの感覚を知ってほしいところです。
そして,重要なのは次の図のように,大陸の地殻と海洋(底)の地殻が,異なる構造と物質からできていることです。
どうしてこのようになっているかは,これからの話の核心(地球の歴史的なりたち)なのです。
今まで,地球物理分野の内容でしたがだんだん地学らしい(地質や岩石)になっていきます。
地下をつくる岩石に関するjamstec(海洋開発研究機構)の動画(真ん中くらいからがその内容)のリンクです。
マグマをめぐる冒険(田村芳彦研究員)など参考にしてください。