第8回 南海トラフ地震(解説) 

啓林館 地学 p74~83

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(地学科:田中による)
課題のグラフはこのようになるかと思います。近似直線は,人によって多少変わってきます。

考察の1,2  バラツキの小さいのは上端データのAで,選択肢は(エ)になります。
 マグニチュードの大きさを示す縦軸のコマ数にも,発生間隔にも,いずれもばらつきがあるので(ア)~(ウ) にはどれか一定,とあるので矛盾します。上端がそろっているのは,発生のたびにたまった歪みが解消されているから, と考えられます(考えます)。
 それを前提に,6.0cm/年のプレート運動でたまった分が,地震の跳ね上がり(これも水平方向とみなします) で解消されているという仮定(4.の説明文)で,縦軸方向のコマ数合計は白鳳地震(684年) の発生前から,昭和の発生後までで,105コマ。近似曲線を伸ばすと,0だったのは, 西暦560年前後(誤差でますが)として,昭和までの年数は1400年くらい。年間6cmで105コマを換算します。
考察4.合計 80m前後
 傾きをどこで求めても構いません。近似曲線によって変わります。 有効数字2ケタとします(前後は5mくらいでしょうか)。 (考察5.は15~6mとなりますが,M8クラスのプレート境界地震で観測される変位とよく合います。)
考察9. 答えは M8.4   
8.までの計算 →普段の沈降量が12万年で-720m,それが当時の海面から標高+180mにあるので, 地震による隆起量は合計900m,1回の地震でに1.0m隆起するので,12万年に900回。およそ133年に1回発生することになります。 次の地震は,1946+133=2079年,をグラフで近似直線の延長と交わるところをだし,コマ数を数えると, ほぼ10コマになります(上の図の赤線)。10コマの変位→M8.4    以上  

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