はじめに 地学基礎とは

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 地学とはいったいどんな科目でしょうか?中学では2分野といっていましたが,高校の理科では
物理,化学,生物ともう一つの内容ということになります。基本的には,地球のことそして,宇宙。
すなわち,もっともスケールが分野といえます。

よく簡単に地球から月までの距離は,38万キロメートルだとか言いますが,実際にその数値なり
遠さを実感できる人はほとんどいないと思います。新幹線や飛行機でどのくらいかかると思いますか。
およそ 2~3日 約15日 約1か月半 半年以上 
?

では,地球から太陽までは,これも簡単に1億5000万kmといいますが,同じように新幹線の速度
だったらどのくらいかかると思いますか?1年くらい  10年くらい 50年以上 
?

どうですか,急に大きさが,数字の桁が変わると思いませんか。これが太陽系の果ての冥王星だと
2000年以上,最も近いケンタウルス座α星までだと67億年とか。すでに気が遠くなるとおもいますが,
宇宙はさらに広大で,時間の長さも桁違いになっていくことがわかるでしょう。

(設問)
1円玉硬貨の厚さは1.5mmですが,1円玉を1億枚(1億円)重ねると高さは何kmになるか計算して
みてください。
 半角数字で kmです。

これは東京から静岡までの距離にあたります。普段考えたこともないかもしれませんが,地学で
あつかう数字が日常のサイズからは,かけはなれていてることが実感できるのではないでしょうか
。このように,私たちは科学的な方法(計算)を使って,まったく手の届かない場所や過去の
できごとについても,ある程度その姿や物質の種類とか,どのくらい昔からといったことを想像
することができます。そして,昔の人たちや,現代の科学者たちがどのようにして,そのような
理解にたどりつくことができたのか,という興味がわいてこないでしょうか。
 もちろん,物理学や化学の知識がベースとして必要になるのですが,地学はそれらを総動員して
世界を明らかにする学問分野だと言って良いと思います。ですので,たくさんの雑多な知識
をこれから学んでいくことになりますが,面白いことはうけあいです。是非,好奇心を最大限に
して,取り組んでもらいたいと思います。

ご覧ください⇒ 銀河系の中心部に 巨大ブラックホールの存在が推定されるというyoutube動画

 次回からは,教科書またはブルーバックスを見ながら進めていきましょう

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